橋本ドンのマンション管理での嘘のようなホントの話?!(第四十九歩)

■今後どのようにお付き合いしていくのか?!それが大事ですね??

マンション管理士の橋本です。
ようやく暖かくなってきましたね?!3月には何度か雪も散らつき、雪も積もった時もありましたが、 それも春までの準備だったのでしょうかね?!
今年も桜が咲き、春を楽しんでおります。
ちなみに、花見には多くの人が楽しまれていますよね?!
先日、上野公園に花見に行きましたがイベントでお店も出ていましたが、平日でもいっぱいの人でした!!
その中には、年々外国の方も増え、アジアだけでなく欧米の方も居て、飽和状態の観光地も多くなってきたのではないでしょうか?!

それは、マンションにおいても同じにて、以前にもお話したかもしれませんが、年々、マンションに生活される外国の方も増えています。
そう、私は普段賃貸物件の管理運営の仕事に携わっておりますが、対応において、外国の方に対するケース(特に中国を中心にアジアの方と対応するケース)が増えてきました。
設備の問い合わせ、素行系のトラブル(ゴミ問題、騒音、複数での入居、また賃貸でいう部屋の使用内容など)において、対応が主なものです。

そして、この賃貸でのトラブルが、そのままマンションの管理運営においても、そのままトラブルにつながります。

その中でも、マンションにおいては、ゴミの分別、複数入居にともなう騒音や隣人トラブルなどが中心です。
特に外国の方は悪気のないのは重々承知しておりますが、お話声が大きい事、また本人は気にされていないかと思いますが、日本人には怒って話されているように聞こえます。その結果、携帯での話声や友人が来た時の話し声などが大きく聞こえたりします。
実は私自身、このマンションにおける近隣住民と外国の入居者様との隣人トラブルの件で、現在、リアルにトラブル対応中です。(高齢の住民の方で、とにかく外国の方が嫌いとのことです。)
そう、全員が全員、外国の方が悪いとか、どこの国の人が良くないとか、そういった事がないことは理解しておりますが、相対的に、そういったトラブルにつながることが多いので、周りの方もその色眼鏡で、うるさかったら外国の部屋の人を疑え?!みたいなことになっております。
(そして、そこからよくわかりませんが、住民のクレームが、なぜがその外国人の方を入居させた、賃貸管理をしている弊社に標的に変わり”絶賛”大揉めしております。)

そういった気持ち、度が過ぎた外国の方の行動や声のトーンなどからおこる事は、理解できなくはないのですが、現状、これから少子化、高齢化社会に進む日本において、人不足は明らかにて、確実に労働力の低下不足からの問題は避けられず、AI、働ける高齢者、外国人等がその不足分を補うしかなく、特に、工事現場や現場での作業などは外国の方なくしては成り立たなくなってきています。
そう、どうしても共存する必要が、これからの日本、時代になってくるのです。

そして、こういったトラブルは、理解して頂きたいのが、日本でも、都内と地方での生活様式、スタイルが、そう、それが年代においてもかもしれませんが、それぞれ考え方や生活習慣が千差万別にて、大なり小なり異なっており、日本人同士でも起こります。
それが国は違うとなればなおさら、そういった考え方の違いが大きいのは、単純に考えても分かります。

それを理解しないで、とにかく自分のマンションだけは、周りだけは外国の方いてほしくないとか、出入り禁止だ!という人がいます(何度も書きますが”絶賛”揉めています)が、それは違うと私は思っています。
実際、住民としてどのように協調していけるかが大事であり、ダメダメではなく、その生活様式の違いを理解して頂くように、如何にルールを守って頂くように話し合えるかが大事だと思います。
ただ、これはこちらだけが言っても仕方ないので、当然外国の方の協力も必要であり、そういった話し合いの機会を持つことも大事です。
外国の方も以前に比べて優秀な方が来られていますし、ある程度日本の事を理解した上で来日されています。理解頂けると思います。それを面倒くさがらずにできるかが大事かと思います。

そして、マンションおいてもう一つ外国の方で難しい問題が、外国の方が所有者になる事、管理組合員になった場合の対応と、一つ一つの管理運営にあたり、合意形成の取り方です。
以前、私も小さなマンションの管理組合の運営管理に携わっていましたが、
外国のオーナー様については、なかなか連絡はとれない事と、費用に掛かる案件に関しては、ご理解頂けない事(お金に関わる議案は、必ず否決みたいに)が多々あり、
組合運営に影響を及ぼす場合があります。(最近連絡が取れない場合は、それを数にカウントしないといった内容に変更する流れですが)小規模のマンションですと大きな意味で、議決にあたり影響を及ぼします。

ちなみになぜ賛成しないのかといいますと、マンションの所有があくまでも投資としての所有であり、生活としての視点では考えていないからにて、当然、コストや費用の掛かる事は、投資効率が良くないので、必ず費用関係、お金のかかる内容は否決にするといった流れです。
とはいえ、マンションの管理組合において、運営管理においては、どうしてもご理解を頂いた上で組合員の協力をえないといけないのですが、こういった外国の方は、投資目的なので関係なく否決等の判断をされます。

といったように、外国の方とのかかわりは、今後もマンションの管理運営にあたり。関わらざるを得ない内容にて、こういった問題を如何にトラブルにならないように処理していくのか?そのあたりが今後のマンションの運営管理面で難しく、また管理、素行面でのトラブル対応にあたり大事になってくのではないでしょうか?

という事で、今も仕事において悪戦苦闘しております、橋本より、今後の外国の方とのかかわり方について書かせて頂きました。

それでは、また!!

(マンション管理士 橋本 和聡)